ブルガリアから届いたHasag351L
とても感じの良い売手さんだったのですが、残念ながらグローブが破損。
この時代のJeana glassは薄くて割れやすいですね。おまけに固定されていないので、そりゃ割れますよね。Jeanaの穴あきグローブだったので、とても残念です(泣)
まあ、グローブはこの手のサイズをいくつかストックしていましたので良いとして・・・
問題はこっち。
フレームが曲がってしまっていました。
ということで、久しぶりに気合入れてリペアとなりました。
まずは、全バラしからの錆取り。
錆取りには、こいつ。
KUREラストリムーバー
コスパ良し!
フレームも、丁寧に錆び取りして、力技で修正しました。
ちなみに、写真撮り忘れてますが、ジェネレーターの中の真鍮メッシュとストレーナーが煤でひどく固着していました。
こいつを外すのに、カーボンクリーナーに漬けること1日。クエン酸でゆで上げること2回。最後にペグで叩く。まるまる2日間の戦いでした。
真鍮メッシュはボロボロになったので、真鍮メッシュシートをカットして自作しました。
マノメーターも中のゼンマイバルブと針を繋ぐ金具が欠損していたので、パーツを自作して取り付けた後に、あらためてバネの具合を修正。
あとは、磨き上げて完成!
と、いきたいところでしたが、
ここで問題発生!
ニップルを取り付けようとしたら、ねじ切れてしまいました・・・
ショック!!!
351用の300-350cp用のニップルのストックは幾つか持っていますが、今回の351のバポライザーは、上部が太いタイプでニップルも350-400cp対応の直径が6ミリの大きいサイズでした。
この手のニップルはストックが無い・・・ 国内のオークションやショップでも見かけないので、なかなか手に入らない・・・
どうしよう・・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「仕方ないので自作しましょ!」
というわけで、バタフライ用の350-400用のニップルを加工。
ネジ部を削って直径を6mmに合わせて修正。
左がオリジナルの7mm 右が6mmに合わせたもの。
小さい敵と格闘すること90分。
ハマりました!
ニードルの先端もしっかり出ています。
ちなみに、ネジダイスを持ってなかったので、手彫りです!
初めてやってみたけど、うまくはまりましたね。
やれば出来るものですね。
組上げて、ようやく完成♪
点灯もバッチリ♪
初見では想像もつかなかったトラブルに見舞われましたが、今回も無事リペア完了することが出来ました。
今回の経験でもあらためて思ったのですが、ランタンのリペアで多いのがネジ問題。ネジが舐めたり、破損したりが意外と多いんですよね。
でも、古いものはスペアが手に入らないことがほとんどです。業者に造ってもらうと一本数千円かかりますので、自作できるものは自分で作った方がいいなと。
ということで、ネジダイスを購入しました。
まーいろいろ大変でしたけど、修理の幅が広がったという点では良かったですね。
それでは、今回はこの辺で。
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