はじめに
英国の名作ブルゾン「バラクータG9」。スティーブ・マックイーンやジェームズ・ディーンなど、数々のアイコンが愛用したことで知られるこのジャケットは、時代を超えて愛され続けています。
〜本記事にはプロモーションが含まれています〜

今回は、私が所有する 現行モデル(タン/サイズ36) と 旧モデル(ネイビーのウール/サイズ不明だが着用感は38相当) を比較しながら、それぞれの魅力をレビューしていきます。
バラクータG9の歴史
1937年に英国マンチェスターで創業されたバラクータ。翌年にはゴルフ用ジャケットとしてG9が誕生し、撥水性・可動性・機能美を兼ね備えたデザインが話題に。

裏地にはスコットランドのフレイザー氏族のタータンチェックを採用。1950年代以降はジェームズ・ディーンやスティーブ・マックイーンなどのハリウッドスターに愛され、世界的な人気を獲得しました。
日本では高倉健が映画で着用したことで「渋さの象徴」として認知され、アイビー・トラッド好きやUKカルチャー層に支持されています。
日本での支持層
- アイビー・トラッド好きのファッション層
- 30代〜50代の“大人の男性”
- UKカルチャー・音楽好きの若者層
- セレクトショップ利用者や古着愛好家
価格推移(1990〜2025年)
バラクータG9 価格推移
- 1990年代:約30,000円
- 2000年代:約40,000円
- 2010年代:約59,000円(WP社による刷新後)
- 2020年代〜2025年:約59,400円(現行モデル定価)
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所有モデルの紹介
現行モデル(タン)



- 撥水性のあるポリ×コットン素材
- 軽量で柔らかいフレイザータータン裏地
- モダンな細身シルエット
- サイズ36:168cm・60kgでジャストフィット
- 春〜秋に最適。シェットランドセーターは着られるが厚手は窮屈
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旧モデル(ネイビー/ウール)



- ウール72%、コットン18%、?10%
- 裏地:アセテート60%
- ゆったりとしたクラシックなシルエット
- サイズ不明(着用感は38相当)
- 冬の東京でもセーターを着れば十分暖かい
- タグのデザインと素材構成から、1990年代後半〜2000年代初頭の製造と推定。
アンブレラヨークの違い・ディテール比較
現行モデル
シャープでコンパクトなアンブレラヨーク。モダンな印象。

全てのボタンにBARACUTAのネームいり

旧モデル
やや大きめでクラシックな雰囲気。表地はウール素材で重厚感あり。アンブレラヨークのステッチ幅は、素材が厚い分広め。

この時代のボタンには、ネームは入っていない。

現モデルと旧モデルを重ねて比較。旧モデルはワンサイズ大きいことを考慮しても、身幅、アームホール、袖周りが広い。

| 比較項目 | 現行モデル | 旧モデル |
|---|---|---|
| 素材感 | 撥水性・軽量 | ウール混・重厚 |
| 裏地 | フレイザータータン(薄手) | タータンチェック(厚手) |
| ファスナー | YKK製ダブルファスナー | 元はシングル→YKK製ダブルに交換 |
| 袖口・裾 | 締まりのあるリブ | 太めでクラシック |
| シルエット | モダン・細身 | ゆったり・クラシック |
ファスナー交換のエピソード
旧モデルはeBayで購入。着用後すぐにファスナーが壊れたため、お直し屋さんでYKK製のダブルファスナーに交換。元はシングルファスナーだったが、現行モデルの使いやすさを参考に変更。

ファスナーの引き手にバラクータのロゴは無いが、色合わせをしっかり行ったため違和感はなし。実用性とヴィンテージ感を両立。
現行版は、YKK製でブランドロゴ入り

着こなしの違い
現行モデル:シェットランドセーター+デニム+レザーシューズで、ブリティッシュトラッドにアメカジミックスで

旧モデル:オフホワイトのセーターに+チノ+ブラウンのシボ革の革靴で、英国クラシックカジュアルに

メンテナンス・ケア方法
- 旧モデル(ウール):ブラッシング、防虫対策、湿気管理
- 現行モデル(ポリ×コットン):拭き取りでOK、洗濯は避けてクリーニング推奨
他ブランドとの比較
ラルフローレンやユニクロのスウィングトップと比べて、バラクータは歴史・素材・完成度が高い。「一生モノ」として選ぶ価値あり。
購入時のポイント
- サイズ選びは慎重に(特にアームホールと着丈)
- 並行輸入品は仕様に違いがある場合も
- 古着市場ではタグや裏地で年代判別可能
まとめ
バラクータG9は、モデルによって異なる魅力を持つ名品。現行モデルは軽快で機能的、旧モデルは重厚でクラシック。
季節やスタイルに応じて使い分けることで、よりファッションを楽しめる一着になります。

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